反抗期は子供の自立のサインです
子供を育てていて最初に直面する大きな壁が「反抗期」です。
人は成長の過程で何度か反抗期を迎えますが、その最初となるのが第一次反抗期とされる1歳半~3歳くらいまでの間です。
1歳半頃というと、自分の足で歩くことができるようになり言葉も少しずつ通じるようになってくる時期です。
それまでは比較的素直に親の言うことを聞いていた子供が、突然「イヤ!」と駄々をこねだすというのは親としては「こんなに愛情を注いでいるのにどうして?」と思ってしまうところでしょう。
ですが反抗期は誰でも成長の過程で起こるもので、むしろそれを経験するからこそ次の大人への階段を上っていくことができることです。
子供が最近いうことをきかなくなってきたという時には、力づくで言うことをきかせようとするのではなくおおらかな気持ちで受け入れてあげるようにしましょう。
子供の反抗が起こるというのは、それだけ自分の意志を持ち自分の力で物事を決定したいという自立のサインです。
反抗期の対応方法について
反抗期に親がどのように子供に接したかということは、その子が青年期や成人期になったときの人格形成にも大きな影響を及ぼします。
最もよくないとされる反抗期への対応方法として挙げられるのが、泣き止まない子供を殴ったり力づくで抑えこんだりするという行為です。
また、正反対に泣き止ませるためにとりあえず好きなお菓子やおもちゃを買い与えるという方法も同じく人格形成にとっては最悪と言われます。
理由としては、自我が芽生え始めた子供に対し大人が力づくで黙らせるということは自立への意志をそいでしまうことになるからです。
殴るなどの暴力で反抗期を抑えこまれた子供は、表情が乏しく感情が一般の人よりも感じにくくなるというふうに言われていますし、やたらと物を買い与えられた子供は間違った全能感を抱き自分の気に入らないことがあると周囲の状況も構わず自分の要求だけを頑なに通すようになる傾向があります。
反抗期の子供への対応方法でベストとなるのはまず理解をして、愛情を持っているということを示してあげることです。
話を丁寧に聞いたり、抱きしめてあやしてあげることで子供は愛されているという安心感を持つことができ、行き場のない自分の気持ちを落ち着かせることができます。
愛情を試すこともあるので注意
子供の反抗期は非常に心理的に深く、さまざまな意味が含まれていたりします。
その後の第二次、第三次の反抗期もそうですが、自分を産んでくれた両親が自分のことを本当に愛しているかに自信がなくなったときについ反抗をしてしまうというケースがあります。
親に愛されているという実感は自己肯定感につながるため、これに確信が持てるかどうかで性格も大きく変わってきます。
第一次反抗期では、まず社会的にやってはいけないことは厳しくとがめるとともに、なぜぐずるのかということをできるだけ本人に考えさせるように待ってあげる姿勢が必要です。
そして気持ちが収まったらきちんと抱きしめて許してあげるという姿勢を示してあげてください。