Q.子供の偏食を改善するにはどうすればいいでしょうか
年長の子供を育てている母親です。
子供は離乳食の頃から好き嫌いが激しく、食べるものと食べないものがはっきりしていました。
小さいときは成長をすればいつか治るものとのんびり構えていたのが悪かったのか、今ではかなりの偏食傾向が見られるようになってしまっています。
保育園で出される給食もかなり選り好みをしているようで、たびたび保育士さんからも注意を受けています。
このままではよくないことはわかっていますし、来年には小学生になることを考えるといつまでも偏食傾向があるのは望ましくないとかなり焦っています。
今からでも偏食は治すことはできるのでしょうか?
もし遅いということでしたら、本来子供の偏食はどのくらいの時期から対応をしていくべきであったかということを教えてください。
また治す方法があるならばどういった方法が効果的かということも合わせて教えていただければと思います。
A.無理に食べさせるのではなく自然に食べられるもので
子供の偏食は食事を作る親にとって悩ましい問題ですね。
まず偏食が発生する原因ですが、実は離乳食の頃の食事に大きな原因があります。
それまでミルクしか口にしてこなかった赤ちゃんが調理したものを食べるようになったときには、それまで全く感じたことのない味を経験することになります。
おそらく質問者さんも離乳食をいくつかお子さんに食べさせるとき、口にいれてすんなり飲み込むものと舌で押し出すようにするものとがあって、口に入れたがらなかったものは次回からは与えないようにしてきたのではないかと思います。
参考>>http://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/hensyoku/
しかし一度口から出したものだからといって、それでもう食べさせないようにしたということではその味にずっと慣れることができなくなってしまいます。
従って子供の偏食を防ぐためには、離乳食の時点で好き嫌いを作らせずとにかく口に何度か入れて味に慣れさせることが必要であったと言えます。
子供の偏食傾向が固着してしまうのはおおよそ6~7歳くらいの時期で、その時点までに治すことができないとずっと好き嫌いが続いてしまうと言われています。
ですので可能であれば就学前になんとか食べられる種類を多くするトレーニングをしていくことをおすすめします。
ただトレーニングといっても食べたがらないものを無理やり食べさせるのではなく、同じ食材でも調理法を変えるなどできるだけ自然に口に入れられるように工夫することが大切です。
食べ物の無理強いは逆に心理的に悪いイメージが定着するので、逆効果として「絶対食べたくないもの」として刷り込まれてしまうこともあります。
好き嫌いが起こりやすい食材というのは案外パターンが決まっているものなので、好き嫌いが多いお子さんにも人気のレシピなどを調べていつもと違ったメニュー提供してみてください。
また食事を与える一方ではなく、一緒に料理をしたり買い物をしたりといった過程に参加をさせることも偏食を治すよいきっかけになります。
野菜が嫌いということなら、課外体験で実際に農家など生産者のところに行き新鮮なものを食べてみるということもよい方法です。