日本の多くの自治体で、待機児童、保育士不足問題を解消するため保育士の確保に力を入れて取り組んでいます。
特に積極的なエリアとしてあげられるのは「東京都」です。
東京は他県から上京して保育士として働く方にとってメリットもあります。
今回は、東京都で保育士として職探しをする際に覚えておきたいポイントをまとめました。
保育士を目指す方はぜひご参考にしてみてください。
東京都で保育士になるメリット
東京都で保育士になることのメリットは、保育士サポートの充実と平均収入の高さでしょう。
自治体で多少の差はありますが「借上げ社宅制度利用」や「引っ越し費用補助」などを導入しており、保育士が東京に移りやすいようにするサポートが数多くあります。
ただし、これらのサポートは今後もずっと続くわけではありません。
東京都の財政状況や、保育士が十分補填されれば支援が終了してしまう可能性もあります。
現在もサポートを行っているか確認しよう
待機児童問題を解消するために、財政に余裕があるうちはさまざまなサポートに乗り出すでしょう。
しかし、保育士不足や待機児童問題が解決に向かいそうだと判断するか、他の支援の優先順位が上がってしまった場合は、保育士に対するサポートを中断する可能性があります。
例えば、世田谷区は「借上げ社宅制度」を受けられる期間を2021年3月31日までに限定しているので、早め早めの行動がカギとなります。
特に近年、東京都は新型コロナウイルス対策にも前のめりだったので、支援の中断を余儀なくされるケースも想定されます。
今後の支援情報については各自治体に直接問い合わせてみるのが確実でしょう。
東京都の保育士の給料は高い
令和元年の「賃金構造基本統計調査」によると、全国平均月収が25.3万円であるのに対し、東京の保育士の平均月収は28.3万円。
東京都は、保育士の平均年収が高いこと、保育園の需要が高いことから、好待遇の求人も多く見受けられます。
支援の兼ね合いにもあるので、上京を検討されている方は早い段階で求人情報に目を通しておくことをおすすめします。
保育園の方針や環境を重視して選ぶ
土地が狭く、密集した東京都にありがちなことですが、広い部屋や園庭が無く、保育運営をしなければならない園も数多く存在します。
また、都市の中には交通量の多い場所や周辺環境がよくない場所の園も。
子どもと広い園庭でおもいっきり遊ばせたい、広い公園まで散歩しに行きたいなど、あなたが、理想とする保育環境が整っていないこともあります。
さらに、東京に限ったことではありませんが、その保育園の経営理念に 賛同できなければ、やはり働くのは避けたほうがよいでしょう。
子どもたちの安全か、規律か、教育か、何を一番大切にして運営をしているのかも、知っておくべきです。
掲載している園の情報や、大切にしてしていること、欲しい人材などにマッチしているところを見つけることも、とても重要です。
例えば東京都でスマイル保育園ならば、混合保育が方針であったり、食育に力をいれていたりします。
今ならば、保育士不足のため、有効求人倍率も2~3%と高く売り手市場です。
自分の希望や価値基準にぴったりの職場を探すのもより容易でしょう。
まとめ
東京は物価が高く、家賃なども高くなりがち。
しかし保育士にたいしては様々な支援もあるので、上京し、東京に暮らしてみたいと思っていた方にとっても、いいチャンスかもしれませんね。